会社設立日と六曜|大安・仏滅・友引・赤口・先勝・先負の意味と決まり方、登記の日付とぶつかったときの考え方
この記事で扱う日付
- 設立日(会社成立の年月日)原則は設立登記申請の受付日。休日指定の特例では指定した休日。登記簿の「会社成立の年月日」欄
- 登記申請日(受付の日)
- 決算日事業年度の末日
会社設立日を大安にしたい方、仏滅や赤口に当たらないか気になっている方、家族や出資者から六曜について聞かれて答えに困っている方に向けたページです。前提として、会社は本店の所在地で設立の登記をすることで成立し、登記簿に載る「会社成立の年月日」は、原則として法務局が設立登記の申請を受け付けた日です(休日を指定する特例を使った場合は、指定した休日)。六曜が付くのはこの日付だと考えてください。2026年(令和8年)10月17日に、国立国会図書館・富山市天文台・国立天文台・法務省の公式ページを開いて確かめた内容で書いています。
会社設立日の六曜は「受付の日」に付く|登記の仕組みと暦の関係

「会社設立日 六曜」と調べる方がまず知りたいのは、どの日付の六曜を見ればよいのか、ということでしょう。株式会社なら会社法49条、合同会社などの持分会社なら579条が、本店所在地での設立の登記によって会社が成立すると定めています。成立の条件が登記である以上、会社設立日も登記に記録された日付で決まります。
その日付は、法務局が申請書を受け付けた日です。登記が完了した日でも、定款を作った日でも、登記事項証明書を取った日でもありません。郵送なら法務局に届いて受付された日、オンラインなら受付された日が基準になります。六曜を合わせたいなら、狙うのは「申請が受け付けられる日」です。

取り違えが起きやすいのは、登記の完了を待っている数日間です。完了の連絡が来た日を会社の誕生日だと思い込み、その日の六曜を見て一喜一憂する方もいます。完了日は法務局の処理が終わった日で、会社成立の年月日とは別の日付です。
2026年2月2日からは、土日祝日や年末年始などの休日を会社設立日として指定できる特例も始まりました。この場合は、受付の日とは別の「指定した休日」が成立の日になります。条件は後半の節で扱います。
確認2026.10.12出典:会社法(第49条・第579条・第30条・第911条)(e-Gov法令検索)
六曜の意味と順番|先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口

六曜は、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の六つです。国立国会図書館の電子展示「日本の暦」は、六曜について、日本に入ってきたのは14世紀ごろで、一般に使われるようになったのは幕末より後のことだと紹介しています。同じページには「意味の解釈は様々で、どれが正しいという基準はありません」とも書かれています。
そのうえで示されている一般的な解釈を、会社設立日の相談でよく出る順に並べたのが次の表です。表の中身は吉凶の言い伝えで、会社の事業や登記の効力とは何の関係もありません。
| 六曜 | 一般的な解釈(国立国会図書館) | 旧暦で月の1日に当たる月 |
|---|---|---|
| 先勝 | 急ぐことは吉。午前は吉、午後は凶 | 1月・7月 |
| 友引 | 祝い事は良いが葬式などの凶事を忌む。朝夕は吉、正午は凶など | 2月・8月 |
| 先負 | 何事も控えめに平静を保つ日。午前は凶、午後は吉 | 3月・9月 |
| 仏滅 | 万事凶。葬式や法事は構わない | 4月・10月 |
| 大安 | 万事大吉。特に婚礼に良い | 5月・11月 |
| 赤口 | 凶日。特に祝事は大凶。正午は吉、朝夕は凶 | 6月・12月 |
「会社設立日 六曜」の次に「友引」が検索されているのは、友引が葬儀の日取りで避けられることを知っていて、お祝い事にはどうなのかと迷う方が多いからでしょう。国立国会図書館の説明では、友引は祝い事には良い日とされています。
六曜を気にする人がいる理由も、ここから見えてきます。結婚式や棟上げなど、人が集まる行事の日取りで長く使われてきたため、取引先や家族の目を意識して「せっかくなら大安に」と考える方が多いのです。
確認2026.10.14出典:日本の暦:吉凶を表す言葉①六曜(国立国会図書館)
六曜の決まり方|旧暦の月と日から機械的に割り当てられる

六曜は占い師が日ごとに選んでいるわけではなく、旧暦の日付から自動的に決まります。富山市天文台(富山市科学博物館)の解説では、旧暦の月が変わるとその月の1日に何が当たるかが決まっていて、前の月の六曜には影響を受けないとされています。うるう月は、直前の月と同じ月の六曜から始まります。
同じ解説には、旧暦の月と日を足して6で割った余りでも六曜が分かる、という計算方法も載っています。余りが0なら大安、1なら赤口、2なら先勝、3なら友引、4なら先負、5なら仏滅です。この規則のため、旧暦の月が替わる日には並びが飛び、カレンダーの上では大安から数日で次の大安が来ることもあります。
| 日付(2027年) | 曜日 | 旧暦 | 六曜 |
|---|---|---|---|
| 3月29日 | 月 | 2月22日 | 大安 |
| 3月30日 | 火 | 2月23日 | 赤口 |
| 3月31日 | 水 | 2月24日 | 先勝 |
| 4月1日 | 木 | 2月25日 | 友引 |
| 4月2日 | 金 | 2月26日 | 先負 |
| 4月3日 | 土 | 2月27日 | 仏滅 |
| 4月4日 | 日 | 2月28日 | 大安 |
| 4月5日 | 月 | 2月29日 | 赤口 |
| 4月6日 | 火 | 2月30日 | 先勝 |
| 4月7日 | 水 | 3月1日 | 先負 |
表の最後の行を見ると、4月6日の先勝のあと、友引を飛ばして4月7日が先負になっています。旧暦3月1日は先負から始まる決まりだからです。六曜は六日ごとに規則正しく回ると思い込んでいると、こうした月替わりで日付を読み違えます。
旧暦そのものも、今の日本の公的な暦ではありません。国立天文台の解説によると、日本は明治6年(1873年)1月1日から太陽暦に移り、旧暦は明治43年暦から暦に載らなくなりました。いま目にする旧暦の日付は、天保暦の規則に沿って暦の業界が計算し続けているものだと、出典を公開している暦サイトも説明しています。会社設立日の六曜も、その計算の上に乗っている表示だと理解しておくと、扱いに迷いにくくなります。
確認2026.10.17出典:六曜(天文解説)(富山市科学博物館 富山市天文台)
会社設立を大安にしたい|法人設立日の大安は月に数回、受付できる日かを先に見る

「会社設立 大安」「法人設立日 大安」と調べる方は、具体的な候補日を探している段階にいることが多いはずです。大安は六日に一度めぐるのが基本なので、ひと月に4〜6回ほど現れます。ただし、すでに見たとおり旧暦の月替わりで並びが飛ぶので、間隔は一定ではありません。
候補を絞るときは、六曜より先に、その日に登記の受付が可能かどうかを確かめます。平日の大安なら、その日に法務局で受け付けられれば、そのまま会社設立日になります。土曜・日曜・祝日の大安なら、休日を指定する特例を使わない限り、その日付は会社成立の年月日になりません。

準備の進み具合とも重ねてください。定款の認証や資本金の払込みなど、申請に必要な書類がそろっていなければ、大安の日に申請書を出すことはできません。手続きの順番や日数の目安は、設立の流れを扱う姉妹サイトの担当なので、このページでは「書類がそろう日より後の大安しか選べない」という点だけ押さえておきます。
暦を確かめる道具としては、国立天文台の暦要項が使えます。暦要項そのものに六曜は載っていませんが、朔(新月)の日付と二十四節気が載っているため、旧暦の月初めを確かめ、民間の暦サイトの六曜表示を検算できます。大安の日を一つ選んだら、その日付が本当に大安かを二つの暦で突き合わせてから、関係者に伝えるようにしましょう。
大安を設立日にしたいときの並びの数え方は、会社設立 大安の記事で2026年11月から2027年まで数えています。
確認2026.10.14出典:暦要項(国立天文台 暦計算室)
会社設立と仏滅・赤口・友引|避けたいと言われる日の受け止め方

「会社設立 仏滅」「会社設立 赤口」と検索されるのは、うっかり申請した日が仏滅だった、あるいは書類の準備が整う日がちょうど赤口に当たる、という場面が多いようです。言い伝えでは、仏滅は万事凶、赤口は祝い事に大凶とされ、どちらも会社設立日の候補から外したいと考える人がいます。
一方で、六曜を「全くの迷信」と書く公的な博物館の解説もあります。富山市天文台は、六曜の吉凶は歴史が浅く、旧暦を基準にしているのに江戸時代の暦にはほとんど記載されておらず、明治になってから使われたと説明しています。仏滅だから事業がうまくいかない、大安だから成功するといった因果関係を示す資料は見当たりません。

判断の軸になるのは、誰がその日付を気にするかです。自分も出資者も気にしないなら、仏滅のままでも何も困りません。取引先や家族が気にしそうなら、前後の平日のどこかに大安や友引がないかを見て、決算月までの月数がほとんど変わらないなら動かす、というのが無理のない考え方でしょう。
友引については「友引⇒仏滅」というサジェストが出ていて、二つをまとめて気にする方もいます。友引は葬儀で避けられる一方、祝い事には良いと説明されている日です。お祝いの意味合いが強い会社設立日に当てても、言い伝えの上で困ることは特にありません。
仏滅・赤口を外したときに候補がどれだけ減るかは、会社設立 仏滅・赤口の記事で開庁日の数から確かめています。
確認2026.10.17出典:閏年と旧暦について(国立天文台 暦計算室)
先勝・先負・友引の時間帯|午前・午後の吉凶と法務局の受付時間

先勝は午前が吉で午後が凶、先負はその逆で午前が凶、午後が吉。友引は朝夕が吉で正午が凶、赤口は正午だけが吉とされます。「先勝⇒先負」とセットで検索されるのも、この時間帯の言い伝えを確かめたい方が多いからでしょう。
では、先勝の日は午前中に申請しなければ意味がないのでしょうか。登記の側から見ると、登記簿の「会社成立の年月日」には年月日だけが記録され、受付の時刻は表に出ません。午前9時に受け付けても、午後4時に受け付けても、会社設立日は同じ日付です。
| 六曜 | 言い伝えの時間帯 | 登記の日付への影響 |
|---|---|---|
| 先勝 | 午前が吉 | 受付が当日なら日付は同じ |
| 先負 | 午後が吉 | 受付が当日なら日付は同じ |
| 友引 | 朝夕が吉、正午は凶 | 受付が当日なら日付は同じ |
| 赤口 | 正午だけが吉 | 受付が当日なら日付は同じ |
時刻の言い伝えを大事にしたい方は、法務局の時間とぶつからないかを先に見てください。東京法務局の案内では、法務局の業務取扱時間は平日の午前8時30分から午後5時15分まで、窓口の利用は一部の事務を除いて午前9時から午後5時までの「窓口対応時間」にお願いしているとされています。先負の午後を狙って夕方に窓口へ行くと、書類の確認に手間取ったときに時間が足りなくなるおそれがあります。
郵送の場合は、法務局に届いて受け付けられた日が申請の日付になるため、到着の時刻を自分で選ぶことはほぼできません。受付方法による日付の違いは郵送・オンラインの受付日付の記事で扱っています。
友引・先勝・先負の時間帯と受付の締め切りの関係は、友引・先勝・先負の記事で場面ごとに分けています。
確認2026.10.17出典:業務取扱時間・開庁日のお知らせ(東京法務局)
六曜が休日・決算月とぶつかったら|受付できる日→期の長さ→六曜の順で考える

大安が土日に当たったときは、休日を設立日にする特例が選択肢になります。法務省が示す要件は、特例を使いたいことと希望する休日(指定登記日)を申請書に書くこと、そしてその休日のすぐ前の開庁日に申請することです。オンラインや郵送でも、開庁時間内に到達し、直前の開庁日の日付で受付されている必要があります。
先ほどの2027年の表で考えてみます。4月4日(日)は大安で、4月3日(土)と続く休日です。この日を会社設立日にするには、直前の開庁日である4月2日(金)に申請が受け付けられなければなりません。4月2日に間に合わなければ、4月4日を設立日にする道はなくなります。

ここで決算月を重ねると、六曜だけでは決められないことがはっきりします。定款で決算日を3月31日にしている会社が3月29日の大安に成立すると、最初の決算日は2日後に来て、第1期はわずか3日間です。4月1日の友引なら翌年3月末までのちょうど1年、4月4日の大安でも第1期の長さはほとんど変わりません。
もう一つ注意したいのは、休日指定に不備があった場合の扱いです。法務省の案内によると、求めの不備を登記官の指定した期間のうちに直さなければ、特例の求めそのものが無かった扱いになります。大安の休日に合わせたつもりが、通常どおり受付の日が会社設立日になることもあり得るわけです。
迷ったら、受付できる日か、第1期の長さに無理がないか、六曜はどうか、という順に絞るのが現実的でしょう。休日を指定する手順は休日を会社設立日にする記事と会社設立日 休日で、決算日との組み合わせは会社設立日 決算日でくわしく扱っています。
確認2026.10.15出典:休日を会社等の設立の日とすることが可能になりました(法務省)
会社設立日の六曜の調べ方|二つの暦で照合し、確かめた記録を残す

六曜は法律や官報で決められたものではないため、「公式の六曜表」はありません。別の年の表を見ていたといった単純な取り違えは、二つ目の暦を開くだけで防げます。
暦を選ぶときは、値の根拠を書いているかどうかを見てください。たとえばベストカレンダーは「暦データの出典と精度」というページを設けて、六曜・吉日・旧暦には公的な定めがなく暦本の規則にしたがっていること、計算の入り口になる新月や節気は国立天文台の値を使っていることを説明しています。こうした説明があるかどうかも、暦を選ぶ目安になります。
- 候補の日付を年から書く「4月4日」ではなく「2027年4月4日」と書き、和暦で考えた日付は西暦に直します。
- 一つ目の暦で六曜を見る出典の説明がある暦サイトや、市販の暦で六曜を確かめます。
- 二つ目の暦で突き合わせる別の発行元の暦か、国立天文台の朔の日付から数えた旧暦で検算します。
- 開庁日かを確かめる内閣府の祝日一覧と曜日から、受付できる日か、休日指定が要るかを分けます。
- 記録を残す日付・六曜・使った暦・確認した日を一行で残します。
記録は「2027年4月1日 友引(ベストカレンダーと国立天文台の朔からの計算で一致、2026年10月17日確認)」のような形で十分です。登記簿に残るのは会社成立の年月日だけで、なぜその日付を選んだのかは残りません。社内の沿革に「大安に設立」と書きたくなったときにも、この一行が根拠になります。
六曜以外の吉日も合わせて見たい方は会社設立日 縁起を、年ごとの候補は会社設立日 縁起 2026・会社設立日 縁起 2027を参考にしてください。縁起の良い日の選び方そのものは縁起の良い会社設立日の選び方の記事にまとめています。占いで日付を考えたい方向けには会社設立日 占いがあります。
確認2026.10.11出典:暦データの出典と精度(ベストカレンダー)
まとめ|六曜は「最後の一押し」に使い、日付の根拠は登記で押さえる

六曜は旧暦の月日から機械的に決まる暦注で、どれが正しいという基準も、法律上の意味もありません。それでも、気にする人がいる以上、会社設立日を選ぶ材料の一つとして使うことは何もおかしくありません。大切なのは、六曜を見る順番です。
登記の受付ができる日か、休日指定の条件を満たせるか、決算月までの期の長さに無理がないか。この三つを確かめたあとで、残った候補の中から大安や友引を選ぶと、手続きも暦も両立させやすくなります。商業登記規則は、登記記録に登記事項と登記の年月日を記録すると定めていて、六曜の欄はどこにもありません。
- 六曜を見る日付は「登記の受付日」(休日指定なら指定した休日)
- 六曜は旧暦の月日で決まり、月替わりで並びが飛ぶ
- 受付できる日かを先に確かめ、六曜は最後に選ぶ
- 時間帯の吉凶は登記簿の日付には影響しない
- 二つの暦で照合し、確かめた日と暦を記録する
これから大安・仏滅・友引・赤口・先勝と先負について、一つずつ掘り下げた記事を加えていく予定です。まずはこのページで全体の考え方をつかみ、候補日を書き出すところから始めてみてください。
確認2026.10.12出典:商業登記規則(第35条の4 設立の登記の申請の特例・第39条)(e-Gov法令検索)
ここまで読んだあなたへ
六曜を気にするかどうかに、正解はありません。大安を選んだ人も、六曜を見ずに決めた人も、登記簿に残るのは同じ形の「会社成立の年月日」です。だからこそ、選んだ理由は自分たちで書き残しておく価値があります。候補日を二つの暦で照らし合わせ、受付できる日かどうかと決算月までの月数を確かめたら、あとは納得して申請の日付を決めてください。気がかりな点が残る場合は、管轄の法務局の案内や、相談している専門家に早めに確かめておくと安心です。
